北海道の旅を終えて

北海道10日間の旅を終えた。
フェリー。

6月の北海道は実にいい。
夏は天候異変で暑いそう。
6月と9月がいいかもしれない。
野の花も咲き、山は新緑。
湿気が少なく空気は爽やか。
天国は行ったことがないけど、天国があったら、こんななのだろうな。

昨日、従兄弟(いとこと入れるとこの漢字だ。女性は入っていない)を訪ねた。
岩見沢市と札幌市の。
岩見沢市の従兄弟は、41年前に亡くなった、わたくしの母の姉の息子・義信の妻。
従兄弟の連れ合いになる。
「わたし、義信さんと祖父母のお墓を訪ねたことがあったのよ。山の急な坂道を少し登ってところで、お墓は見つからなかった」
重要な証言だった。
一昨日に訪ねた墓所、妹の証言と一致している。
確かにあの墓所は祖父母が眠っている場所だった。

札幌のいとこで秀子さんとその娘と1時間ほど話した。

話は違うが、またまた、奇跡。
わたくしが探していた本を秀子さんが持っていたのだ。
「もう処分する予定だったから持っていって!」と。

『川越の人物史』全3巻。
「どうしてこんな本を持っていたの?」
「どうしてだか、わからない」
私の母親の介護に、何度かきてもらっていたので、その時に求めたものだろうと思う。
10日前に、川越の歴史を学んでいる人と、この本の話になって、北海道から帰ったら図書館で本を探そうと思っていた。
なんという奇跡。
べんさん、まったく変だな!
もしかすると、今が一番の多くを学び、創作する時期なのかもしれない。

で、秀子さんと娘の麻子さん。
私の祖父母である、福次郎とサカの調査の話をした。
長崎の高島鉱、夕張、美唄、茂尻の。

秀子さんは、サカの最初の結婚相手の子どもの子ども。
祖母が一緒のいとこになる。
麻子さんは、その娘。
「福次郎さんは面白いね!その空白の20年間、何していたのだろうね?」
ああ、そうか、麻子さんも、べんさんと同じ血が流れているんだ!
こんなことを面白がるのは、同じ血を受け継いでいる。

義信さんも同じだ。
祖父母の墓参りに、岩見沢から、わざわざ茂尻まで出かけたのだ。
それも、墓が流されてわからなくなっているという話を聞いていたのに、だ。
「同じ血が流れている」。
運命論者みたいで変だけどね。

べんさんは、この旅の終わりに、祖父母のことについて多くのことを知った。
赤平市の墓地は、かつて茂尻炭鉱の墓地だったこと。
昭和初期の炭鉱の葬儀は自宅で行われていたこと。
現在の赤平市墓地が、祖父母のお墓があった場所であること。

今、知りたいのは、当時の炭鉱や鉱山で働く人々の暮らし。

福次郎はなぜ、北海道に行ったのか?
どうしてサカとめぐりあい結婚したのか?
サカと結婚したのは41歳。初婚である。
それ以前の20年余りの消息がわからない。

当時の暮らしを調べると、もう少しわかるのではないか。
長崎から北海道へは、だれか仲立ちがいたのか。
当時は、炭鉱労働者を集めて、北海道へおくる斡旋業も盛んだったらしい。
労働者が不足していた。
お金を出しての取り合いもあった。
福次郎が働いていたらしい長崎の高島鉱は三菱系。
北海道の三菱鉱山に送られたのか?

福次郎の祖先の墓、子孫の墓、果たして子孫がいるのだろうか?
姉がいて、その子どももいたので、長崎でその痕跡や、お墓も調べたい。

もう一度、人生があるなら、やりたいことがたくさんある。
丹念に、調べてみたいが時間がない。
収穫の多い北海道でした。
「何しに行ったの?」
「あれ?仕事だったよな!」

この記事へのコメント

とっくん
2025年06月14日 13:48
べんさん、空白の20年の前後のことを書くだけでも、物語になるね。
なんだか、小説を読んでいるみたいだ。
さあ、この後、どんな展開が待ち受けているのやら、続く・・・