映画の観方について

映画「国宝」を観て、果たして自分は何に感動しているのだろう、と思った。
あらすじなのか、脚本なのか、役者になのか、映像になのか、演技になのか、監督になのか、はたまたプロデューサーになのか。

全部だよ、と言えばそれまでなのだが、わたくし的に言えば、俳優が、あの伝統的な歌舞伎を、よく演じられたものだ、が一番大きいかな。

で、思ったのだ。
映画を、そうして観るのは、果たして監督の意図するものなのだろうかと。

全体を、先入観なしに観てもらいたいと思うのではないか。
だが、果たしてそんなことがあり得るのか?
出演する俳優たちがテレビやコマーシャルで、すでに、ある色に染まってしまっている。
その点、海外の映画は、俳優に対して、そうした先入観がないから、率直に映画を楽しめる。(どこの誰だかわからない人が多い)
アニメも、もしかしたら、そうした世界になるのかもしれない。


べんさんの場合、全てに、そうした余計な鑑賞の仕方をしてしまうのだ。
コンサートに行っても、歌の上手下手が先に来てしまう。
その演奏家の醸し出す世界をもっと感じていいのではないか、と思うのだけど。
同じ表現者としての弱点のような気がするのだ。


以前、ハンガリーの子どもたちのオーケストラの演奏を聴いた。
音程がバラバラで、リズムもバラバラ。
でもね、その子どもたちが楽しそうに演奏していて、心があったかくなって、聴いている人が笑顔になる。
ジプシーの音楽という、伝統的なものだったのかもしれない。

高校生や、大学生の吹奏楽団のジャズなんか最高。
みんな楽しそうに演奏しているのだ。

あらゆる先入観をなしに、芸術そのものを楽しめる人間になりたいなあ。
どこの大学出身、どこのコンクールで賞を取った、などの関係なく。

話は変わるけど、べんさん、そろそろ賞を取りたいなあ!
赤白歌合戦、出場でもいいなあ!

この記事へのコメント

とっくん
2025年06月21日 23:31
べんさん、観賞方法に正解も不正解もないと思うよ。
べんさん自身の人生を経て、今観る映画なんだから、感じたものが全て。
なあんちゃって、偉そうに失礼いたした。